より高く、より遠く。
 フジケンカップ ゴルフ大会レポート

8月24日、額田ゴルフクラブで開催された「フジケンカップ ヨネックスジュニアゴルフ大会」。
雲一つない青空に吸い込まれていくように、少年少女たちの放ったゴルフボールは高く遠く飛んで行った。
今回で5回目を数えるという今大会に密着。

岡崎市を中心に、市街・県外から小学3年生~高校3年生の男女76名がエントリー。
カラフルなシャツと日焼けの肌が、緑の芝に彩りを添えていた。

この日は、大人のチャリティコンペも同時に開催。
そのプレイ代の一部は、岡崎市のジュニアゴルフを育成する団体に寄付されるのだという。
大人のプレイを見ながら出場を待つ子どもたちは、どこか緊張した面持ちでクラブを握りしめていた。
しかしいざコースに立つと、その表情は大人顔負け。
ゴルフ場のスタッフ、キャディーにしっかりと挨拶すると、気持ちを落ち着かせ、じっくりと確かめるように、クラブを握る手に力を込める。
日差しが照り付け、じっとりとした緊張感が漂う。瞬間、ヒュン!とクラブが振り下ろされると、
「ナイスショット!」と同じ組で周る仲間でありライバルから声がかかる。選手はボールの行方を見つめた後、慣れた様子でカートに乗り込んでいった。
集中力は、切らさないままだ。

「メンタルのスポーツ」。ゴルフはそう形容されることがしばしばあるが、ジュニアのころからそれが選手たちの中に芽生えていることに驚いた。
どの選手も、マナーの良さとメンタルの強さを併せ持った「ゴルファー」なのだということを見せつけられた大会だった。
岡崎ゴルフ育英会理事長の中村彰男プロは話す。
「大きな大会でゴルフができることを当たり前に思ってはいけない。

多くの大人の協力のおかげだということを学ぶとともに、周囲への感謝の気持ちを忘れないでほしい」。
子どもたちは、ゴルフを通じて心も成長していく。(文・光田さやか)

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